-事例紹介

異臭分析

異臭分析イメージ

分析方法の種類について

主な分析方法

  • SPME-GCMS
  • 溶媒抽出-GCMS
  • SPME-におい嗅ぎGCMS
  • 蒸留-GCMS

SPME-GCMS法について

ニオイ成分を特定する手法として「マイクロ固相抽出法(Solid-Phase microextraction: SPME、SPME-Arrow)」があります。
マイクロ固相抽出法は揮発成分(ニオイ物質)を吸着・濃縮するため、超微量成分の分析が可能となります。

分析用のGCMS装置。 GCMS装置(におい嗅ぎシステム付)

GCカラム出口を2つに分岐し、スニッフィングポートに通気します。MSデータとヒトの感じ方を照合することで、異臭原因物質をより高精度に特定することが可能となります。

GCMS装置(GCSMS)のフロー図 GCMS装置(GCSMS)のフロー図 SPME-におい嗅ぎGCMS

GCMS結果の図を「ガスクロマトグラム」と呼びます。(下図)
ピーク物質をそれぞれ特定し、官能検査の結果と合わせて結論を導きます。

この事例では、損害品のコーヒー豆から、正常品には含まれない「ベンジルアルコール」「ジヒドロミルセノール」「リナロール」を検出しています。これらの物質はすべてフローラルな香りを持ちます。香料に含まれる物質であるため、香料そのもの、あるいはそれらが添加された柔軟剤や香粧品等からの汚染が考えられます。

コーヒー豆から「ジヒドロキシアセトン」「ベンズアルデヒド」「リブロース」を検出するグラフ コーヒー豆から「ジヒドロキシアセトン」「ベンズアルデヒド」「リブロース」を検出するグラフ 試料1:コーヒー豆(損害品)
コーヒー豆正規品の検出グラフ コーヒー豆正規品の検出グラフ 試料2:コーヒー豆(正常品)
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