異臭分析

01固体
試料はアルミホイルできっちりとくるんで密閉ポリ袋に入れてください。
大きめのポリ袋は使わず、試料が目一杯になるようなサイズの袋をお使いください。(袋の臭いが試料に付着するため)
- 必要量
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手のひらサイズ~1kg程度

02液体
ガラス瓶は、できれば、共洗いしてください。
ガラス瓶が用意できない場合はペットボトル等でも構いませんが、きれいに洗浄してからサンプリング(要 共洗い)してください。
- 必要量
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ガラス瓶に100~500mL

03ガス
ガス専用の採取袋※、あるいは吸着管をお送りしますので、サンプリング前にご連絡ください。
サンプリング自体を請け負うことも可能です。ご相談ください。
※テドラーバッグ
- 必要量
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5リットル×3袋程度

分析方法の種類について
主な分析方法
- SPME-GCMS
- 溶媒抽出-GCMS
- SPME-におい嗅ぎGCMS
- 蒸留-GCMS
SPME-GCMS法について
ニオイ成分を特定する手法として「マイクロ固相抽出法(Solid-Phase microextraction: SPME、SPME-Arrow)」があります。
マイクロ固相抽出法は揮発成分(ニオイ物質)を吸着・濃縮するため、超微量成分の分析が可能となります。

GCカラム出口を2つに分岐し、スニッフィングポートに通気します。MSデータとヒトの感じ方を照合することで、異臭原因物質をより高精度に特定することが可能となります。


GCMS結果の図を「ガスクロマトグラム」と呼びます。(下図)
ピーク物質をそれぞれ特定し、官能検査の結果と合わせて結論を導きます。
この事例では、損害品のコーヒー豆から、正常品には含まれない「ベンジルアルコール」「ジヒドロミルセノール」「リナロール」を検出しています。これらの物質はすべてフローラルな香りを持ちます。香料に含まれる物質であるため、香料そのもの、あるいはそれらが添加された柔軟剤や香粧品等からの汚染が考えられます。



